ライトタッチ奏法 / 弦の振動編 | ~ イチゴイチエ ~

ライトタッチ奏法 / 弦の振動編

前回よりの続きです。


相当マニアックな話になりますので、興味ない人には、かなり意味不明&つまらないと思います。

そんな場合は読み飛ばしてください。笑


基本的にネットで調べての情報がメインです。
なので僕の解釈の間違いや、そもそものソースの間違いも多々あると思います。

是非気軽に「間違っとるぞボケェ!!ヾ(。`Д´。)ノ」
コメントなんかで指摘してください。笑




さて、ライトタッチ奏法から新たに出てきたキーワード
「縦振動」について。

コレを語るとピックアップについても知る必要があるのですが、弦の振動等は基本事項だと思うので先に弦について書いていきます。

しかも縦振動についての前に弦の振動について説明しないと話がまとまらない。涙

というか、こういった事ってギターやベースを演奏する際にけっこう重要な事だと思うのですが、あまり本などでは触れられていないですね。


やはり話が難しくなるから?
それともみんな知っているような基礎事項?


少なくとも僕は知らなかったので(爆)、なるべくわかりやすく書いてみようと思います。因みに「なぜ知らなかったかについて、考えられる可能性」は後述。




◆まずは弦についての原理から。

ギターやベースなどの弦楽器は、弦を「振動」させることによって音を発します。
その振動の周期が早いほど、出る音は高くなります。
また弦が太いほうが質量が大きく、振動に時間がかかるので低い音が出ます。



簡単な実験をしてみるとわかりやすいと思います。
輪ゴムを片手の人差し指と親指に掛けて、最初は少しだけ伸ばした状態にして反対側の手の指などで弾いてみます。
聞き取りにくいかもしれないですが「ペン」と音が出ると思います。

次に指を広げて、輪ゴムをさっきの状態より伸ばします。
(もちろん他の指にかけ替えたり、どこかに引っ掛けたりしてもOKです)

最初に比べてゴムが伸びて細くなってますよね。
この状態で同じように弾くと、最初より高い音が出ると思います。

イメージとしてはギター等もこれと同じです。
一般的なエレクトリックギターでは弦は鉄鋼素材を使用しておりますが、音の高い方の弦(1弦側)が細く、音が低い弦に向かって太くなります。


このあたりの話は、たぶん小学校か中学の理科(科学?)のレベルだと思うのですが、ここに倍音の話を持ってきたら一気に高校の物理以上の話になります。涙



因みに僕は高校時代、化学(科学)は元素や原子、力学が出てきた時点でドロップアウト。笑
高校時代後半ではテストで10点台を取ったこともあります。

今になって「もう少しちゃんと勉強しておけば良かった・・・しょぼん」と後悔しております。

だから、そもそも自身で正しく理解しているかどうかも不明で、難しく(詳しく)書こうと思うとドツボにはまりそうです。笑



てなわけでミュージシャンにわかりやすように記載します。


まず倍音とは。

簡単に言うと、倍音とは基本となる音の周波数の倍の周波数を持つ音のことです。
例えば、100Hzの音(基音)があったとしたら、倍の200Hzの音が倍音です。
これが2倍の周波数の音で、3倍だったら100Hzの3倍の周波数で300Hz、これも倍音です。
同じように4倍、5倍・・・とあります。


ギターやベースを持っていただき、どの弦でもいいですが12フレットの部分を弾いてみてください。
当然「ボーン」と音が出るはずです。

では続いて、ブリッジ寄り(ピックアップの上あたり)を弾いてみてください。
同じく音が出ると思いますが、最初の12フレットあたりを弾いた音とは印象が違うと思います。

これは12フレットあたりを弾いた際は、殆ど倍音が出ていないという事なんです。
つまり基本となる音(基音)が音の成分の大半を占めているということになります。

後で弾いた方は、2倍音、3倍音、4倍音と様々な倍音が含まれた音になります。



弦が揺れているイメージは下記画像参照。

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一番上の基本振動が最初の12フレットあたりを弾いた状態です。
しかし、ブリッジ寄りを弾くと弦が基本振動以外の振動もするので、倍音が含まれた音が出ているのです。

「じゃあブリッジ寄りを弾くと基本振動が無くて、高い音になるんじゃないの?」といった疑問が出てくると思いますが、ピックアップの上辺りを弾いても基本振動は起こります。
基本振動を含めて、2倍振動、3倍振動・・・と同時に起こっている状態です(たぶん)。


例えば12フレットの上で弦に触れて弾くと「ポーン」と高い音が出ます(いわゆるハーモニクスです)。
これは基本振動が出ないようにして、2倍振動、3倍振動・・・と出しているということになります。

これとは別に、ブリッジ寄りで弾く場合、ブリッジ寄りになればなるほど、大きな振動がしにくくなるので基音が出にくくなります。


以上が弦の振動のごく一部です。
記事作成、勉強にあたっては、主に下記サイトを参考にしました。

[ わかりやすい高校物理の部屋 ]
http://www.wakariyasui.sakura.ne.jp/index.shtml

もっと詳しく知りたい方は是非勉強してください。
(そして僕にわかりやすく教えてください。爆)




さてさて、こんな勉強をするまでは、僕は思い切り間違いを犯しておりました。

例えば「弦がフレットに当たってノイズ(バズ)が出る」といった場合、弦を弾(はじ)く際に極力ボディと平行になるようにピッキングをする事を心がけてきました。


ボディを上から見た画像ですが、赤矢印のように弦がボディに対して平行に振動するようなイメージです。
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これが間違いでした。。。。

もしかしたら中学の理科(科学?)のレベルの話なのかもしれなくて、普通の人なら「そんなの当たり前だぜ」って事かもしれないのですが。

弦は弾いた瞬間こそ、その弾かれた方向へ振動しましすが、直後から往復の振動をしながら、偏った円を描くように360°の方向へ触れ幅を描きます。

なので、いくら平行に振動するように意識しても、時間が経つにつれ(といっても一瞬の出来事ですが)ボディに対して垂直な振動も含まてしまいます。

確かに平行になるよう意識されて弾かれた振動の方が、弦がフレットに当たる音(バズ)は出にくいかもしれないのですが、振動幅が大きいと弦の触れ幅内にフレットが来た時点でバズが出ます。


こういったピッキングの際のバズと、弦高を低くする事が相反した要素を持っているので、多くのベース弾きは「あーでもない、こーでもない」とセッティングに苦悩するのです。



因みにこの弦振動のメカニズムですが、なんとまだまだ数多くの未知の現象があるそうです。

弦が回転する、ということは分かっていたようで近年までは「楕円軌道がゆっくりと回転する歳差運動」であると言う説が定説だったそう。


間隔は広すぎですが、こんな感じ?
en

しかし近年の研究で「互いに直交する2つの振動系の連成振動によるリサージュ曲線」であることが発見、上記定説が覆されたそう。
(下記サイト参照)

http://www.lib.uec.ac.jp/limedio/rap/2000/raplist_2000_29.html

「リサージュ図形」


とりあえず弦振動についてはこれまで!!

長かった、、、、。
まさか弦の振動でこんなに書けるとは・・・。
(でも、これでもたぶん「さわり」なんですよね。でもこれ以上は無理だ、、、)


長くなったので、次回に続けます。
次はこの振動がピックアップとどのように関わってくるのか。
乞うご期待。笑